【レポート】ハイパフォーマンスコンピューティング on AWS #reinvent #CMP207

【レポート】ハイパフォーマンスコンピューティング on AWS #reinvent #CMP207

Clock Icon2017.11.28

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セッションCMP207「High Performance Computing on AWS」を聴講してきましたのでレポートします。

セッション概要

登壇者はDavid Pellerin. AWSのHead of WW business development, Infotech担当VPです。先日10/17に東京で行われたXilinx Developer Forumでのキーノートスピーカーだった方です(Xilinx Developer Forumのレポート)。

アジェンダ

グリッドとクラスターによるHPC、HPCのベストプラクティス、GPUやFPGAをつかったアクセラレーション、Amazon Batchを使った処理、そして結果を視覚化するためのクラウドグラフィックス環境を紹介するという内容です。

ハイパフォーマンスコンピューティング

グリッドやクラスターなどの概念の紹介のあと、HPCを可能にするための各種要素のうち、最も重要なのは「スケール」だと強調していました。

事例

そして、そのあと各種事例が紹介されました。

こちらは、ビッグサイエンスの筆頭素粒子実験で有名なLHC(Large Hadron Collider)。

その他、

  • 110万個のvCPUを使用したmachine learning。
  • GPUアクセラレーションを使用した金融シミュレーション
  • HGSTによるハードディスクの設計シミュレーション
  • 密結合HPCの例として、気象予報
  • ジェットエンジンの構造シミュレーション
  • Ansys Fluidによる流体力学のシミュレーション
  • 航空宇宙への適用例

など数多くのの事例が紹介されました。

考慮すべき事項

密結合HPCの場合であれば、ベンチマークに実サイズデータを使うべきであるとか、MPI Librariesの適用について、またPlacement GroupやENI(Enhanced Network Interface)が挙げられていました。

また、一般的な考慮として、OSバージョン、インスタンスタイプ、またHyper-Threadingの設定についてのアドバイスがありました。

ENIを使うとPlacement Group内では25Gbpsもの帯域幅が確保できるそうです。

HPCのストレージとして、AWSが提供するサービスの解説や、

HPCに適したデータフローが紹介されました。

アクセラレーテッドコンピューティング

並列計算に特化した手段として、GPUとFPGAの紹介です。

ディープラーニングにおけるGPUの適用や、ゲノミクスへのFPGAの適用例など。

F1についてはFPGAソリューションを提供するパートナーがさらに増えているようです。

HPCのデプロイ

HPCをクラスターにデプロイする3つの手段の紹介です。

CfnClusterは、Cloud Formationの上に構築されたHPCをクラウドにデプロイを、シンプルにするためのツールとのことです。

その他、

  • HPCワークロードを行うためのAWS Batch
  • EC2 System ManagerによるHybrid HPC

が紹介されていました。

Graphics for HPC Applications

HPCによるシミュレーションなどの可視化手段として、GPUを使ったリモートレンダリングについての紹介です。

可視化も統合して、クラウド上のHPCワークステーション。

そしてAmazon AppStream 2.0を使うことで、グラフィックスアクセラレーションに対応したデスクトップアプリケーションをクラウド上で利用でき、HPCワークステーション環境が構成できるとのことです。

まとめ

AWSによるハイパフォーマンスコンピューティング環境について、とても幅広い紹介がされました。GPUやFPGAアクセラレーションについての紹介は一部にとどまり、時間の多くはクラスターや、デプロイ、デスクトップ環境など、総合的なHPC環境が実現できることに重点が置かれていました。

参考

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